愛ノカタチ。
さんさんと照りつけてくる太陽。
雲ひとつない空。
まさに快晴。
だが、海賊船ゴーイングメリー号の甲板では、豪雨に暗雲、更には雷まで背負っている男が二人。
正面から向かい合っている。
争いの原因など二人とも最初から覚えていない。
他の船員は既にそれぞれ部屋の中へ避難済みである。
何しろ、巻き添えを喰らったら、一般人なら3日は太陽が拝めなくなる。
「あァ?今なんつったテメェ。もっぺん言ってみろ」
「おう、何度でも言ってやるぜ。こンの人工クソマリモが。
マリモは植物だから学習能力なんてもんはねぇんだろ。っつうかそもそも脳みそ持ってねぇか。
おぉ、じゃあいっそのこと焼いて味付けでもしてみっか?案外うまかったりしてな」
「テメェなんぞに料理されてたまるかよ。アホコックが」
「ほほーぅ。せっかくこの俺が直々にあーんなことやこーんなことまでして料理してやろうって
言ってんのになァ」
「はァ?! ふざけんのもいい加減にしやがれ!
なんで俺がエロコックにあーんなことやこーんなことをされなきゃなんねんだよ、気色悪ィ!!」
「言ってるわりには顔が赤いぜ、クソエロ剣士。
何を想像したんだかなァ。やだねー、ケモノは」
「なッ!! 紛らわしいこと言ってんのはテメェだろうが!」
「そのほうがおもしろいだろ」
「斬るぞ」
「あら、拗ねちゃってカワイイったら」
「……。」
するり、と両腕をゾロの首にまわして。
チュ、と薄い口唇に軽く口付けた。
にやりと笑う。
「愛してるぜ」
言い捨ててさっさと背を向けてキッチンに戻った。
彼の通った後に薄白い煙が残っている。
姿が完全に見えなくなってから、固まっていたゾロはふぅ、と息を吐いた。
「やってくれるじゃねぇか…」
瞳がギラリと輝いた。
<終>
********管理人の無駄無駄なコメント*******
サンジさんの「愛してるぜ」はリーサルウェポンだったり。ゾロノックアウトさ!!
てゆーかなにげにコイツらちゅーしてませんかっ!?ちゅーーーーーーーーーーっ(変態かお前は)!!
仲悪いのにいちゃついてる奴等に乾杯v
ハイ、これは黒海影菠サマのステキサイト、「黒影の星」で1000番を踏んだときにリクした物です。リク内容は「『狡い男』なサンジさん」。てゆか……………………私が言われたいぃ。愛してるぜって!!
黒海サマ、どうもありがとうございました!