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肋骨、ごきり。
筋肉、ぶつり。
耳障りな音をたてて、俺の体は肉塊に近づいていく。


畜生、だりいよ。だりい。
脈すげえ早いし、眩暈するし、耳鳴りもなんでか止まないし。
とりあえず立ち上がろうと思うんだけど、足に力入らないし。
手負いの人間にこんな人数用意してんじゃねえよクソッタレ。


このまま放っておいたら、どうなんのかな?
血が流れ尽くして、きっと腕なんて真っ先に駄目になる。
そしたらどうなる?
料理人ではいられないだろうな。
あの船にはいれなくなるだろう。
つか、俺が嫌だ。そんなのは。
そうか。腕が無くなったら、俺の人生真っ暗だあな。


…もう、抱けなくなるし。


真っ先にそんな事思った俺の脳よ。
お前大分キてるだろう実は?


だって仕方無い。
俺今血ィ流してんだもん。
気に入りのシャツもスーツも泥と汗と血でドロドロだ。
額から流れ出した血が頬を伝って、唇に行き着いた。
舐めると、口の中に広がるのは知りすぎたあの味。
これでどうしてあんたを忘れられる?



鉄錆の臭いと、白い情欲と、あんたの、声。
それだけあったら生きていけるんじゃねえかと本気で思う。



「…俺の愛を知るがいい。クソ剣豪。」



狭い空間の中でだけ、あんたがくれるあの顔を、
俺のものにしちまいたいので、まだ死ぬわけにはいかないのです。



「顔見たら問答無用で犯しちゃる…!」



決めて、ぐらつく膝を押さえて立ち上がった。
まだ大丈夫。まだやれる。
こんな、傷なんざ、たいしたことじゃねえ。
どうせすぐ止まる。どうせすぐ直る。
放っといたって、俺は生き返って、そんでもって、あんたを欲しがるんだ。



「つうわけで俺はてめえらと遊んでる時間が無い。とっとと済ましちまいたいんで、」


あんた思って、獣になれますこの俺は。


「纏めていらして下さいマス?…ダーリン?」


てめえはド阿呆だって、笑って許して下さいね?



fin




    +管理人の蛇足以外のナニモノでもないコメント+
きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!
どうよコレ!?何コレ!?
ってなりました、ええ、マジで。攻めサンジにココまでときめいたのは初めてデス(笑)。一瞬でヤられました。ノックダウンです。三秒KOです。昇天です。アンタ格好良すぎや、サンジさん!
私、ちょいゾロサン派なんですが………一瞬、マジで転向を考えました。コレもまた…………よし!(バカが居ます、ココに)だって…………ネェ?仕方ないでしょコレ見たら。血塗れアヒルさん企画のページにこっそりと侵入して、発見してしまいましたよ。興奮状態から抜け出すとすぐに桐サマにメィル。この辺りの行動力は、我ながら感心しマス。それにしても……男前だ。攻めサンジ。
桐サマ、ホントにありがとうございました!さあ、桐サマの素敵なサイト、『低温火傷』はこちらから。