『A』
















『A』


いつも、本当に触れたと思えるのは。
思えるのは、最後だけだった。





プロローグ 『白い花の咲く丘』    03・01・29
そしてそれから、弟はそっとその花を彼に差し出した。

1 『夕暮れと悪魔』    03・01・29
「ここで、貴方を殺しておきましょうか」

2 『子どものような我が儘』    03・02・17
「神を畏れるだと………?」

3 『自虐癖』    03・03・03
「暗殺者は、苦しんで死ぬべきですから」

4 『なにかの為の夕陽』    03・04・07
馬鹿馬鹿しい、永の年月を生きてきたこの俺が、何故子供のように手を引かれなければならん。

5 『傲慢な誘惑』    03・04・20
「名さえあれば信用するのか?」

6 『軍師』    03・05・13
「完璧な勝利がご覧になりたいですか」

7 『気のない挑発』    03・05・27
「彼奴もシルバーバーグだ、甘えは許されまいよ」

8 『夢想を追う人』    03・06・06
平坦に言ったその声が、僅かに寂しげに聞こえたのは、きっとシーザーの方が揺れていたからなのだ

9 『信じる道』    03・07・19
「くだらん」

10 『人だとすれば』    03・08・30
「花丸をやろうか?『正義感の強いお優しい軍師殿』」

11 『使い古された告白を、貴方に』    03・10・02
「そうか。じゃあ答えだ。俺はそんな事どっちでもいいんだ。答えにならないか」

12 『裏切られたと言わないならば』    03・10・15
「ああ、それでこそあんただよ」

13 『在るべき姿の追求』    03・11・12
「───彼奴が、俺の王だ」

14 『盲目の憧憬』    03・12・07
「違う!違う!違う!俺を買いかぶるな………奴を見縊るな!」

15 『迷い』    04・02・06
全てのことが正しく、全く確実に理解できる、と。

16 『日の、燦々と降る』    04・04・11
「……血の繋がりなど、どうでも良いだろう?」

17 『三十秒間』    04・04・25
「身の程を知らぬ畜生共め」

18 『純情』    04・05・16
お前の為に、この花を摘もう。

19 『予想通りの結末』    04・05・16
「貴様は、どうするのだ?」

 エピローグ 『白い花の咲く丘』    04・05・16
此処に帰って来たかったんだ。